子供のレフ、S面は参考程度にしかならない

就学前の小さい子供が眼科に来たとき
気をつけないといけないことは

「弱視=視力が上手に発達できていない状態」でないか

これを見つけないといけない、と思う

でも子供の視力って
測りにくい・・・・・

集中力もないし
子供も初めての検査で
よくわからず、検査が成り立たないことも

まず視力を測る前に
レフを測定する

レフで、目の度数がだいたいわかるのですが

そのレフのS面が子供の場合
正しい値を出しているとは限らないんです

今のオートレフは
昔より精度があがってはいますが
調節力といって目の力がすごくあって
その調節力のコントロールがまだ未熟な
子供はオートレフを測っても
本当の度数よりマイナスよりに出てしまう場合が多いんです

頑張って、レフを覗いてくれた証拠なんですけどね(笑)

なので
就学前の子供の場合
弱視の疑いがある子供は調節力をのぞく
目薬(サイプレジンかアトロピン)をして
検査をします

例えば・・・・
14548052000.jpeg

これがサイプレする前のレフ
左は遠視多そうだけど、右はどうだろー
乱視は右も左も少し多そうだなーという印象

サイプレをしてみると
14548052150.jpeg

これは弱視の可能性大!なレフですね

でも、これは弱視かも!とレイプレ前のレフで気づくことができたのか?
14548051880.jpeg
「弱視かもしれないレフ値」
書いたように、一番プラスよりのS面値を見ます

赤線のS面ですね
右はS+2.0Dで 左はS+2.5D
目薬をしていない状態で、レフのS面が+1.5D以上になっていれば
要注意なので
「これは、弱視かも」と気づけるかもしれませんね

もう一つ、例えば・・・・・

⇒続きます⇒
こんなレフ
14548052290.jpeg

これはどでしょうか?

S面はバラバラでマイナスが出てる
乱視は右は大丈夫
左は-1.5Dだから大丈夫かな?

そんな感じでしょうか

サイプレをしてみると
14548052410.jpeg

なんと!
右はS+3.5D 左はS+5.25Dもあります

やっぱり子供は調節麻痺の目薬してみないとわからん・・・・

そう思います

でも、この場合でも弱視を疑うヒントはあります
14548052530.jpeg

ピンク部分をみてみます

S面の一番プラスとマイナスの部分です

右は5.25D 左は3.0Dの差があります

これは調節のコントロールが上手くできていない証拠

あんまりレフがバラツク場合は
たとえ視力が出ていても一度サイプレをして
度数確認をするのが理想的かなーと思ってしまいます

あとは先生の考え方と
外来の規模や多忙さ、イロイロな条件がありますが
ほんと

「弱視を見逃さないでー!!子供の視力は何回か測って判断してー!」

言いたいことはこれだけです(笑)

弱視の発見を
視力が出る、出ないだけに頼られると
視能訓練士がいない病院では
ちょっと荷が重すぎると思うので
レフの値も参考に、弱視を発見してほしいものですね

検査員さんにできることは
こんな怪しいレフ値が出たら
無理に視力を測ろうとするのではなく
確実に見えた視力をカルテに記入することです

子供の視力は迷ったら、低い視力を書く、これ、鉄則です




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